2025年10月18日、第102回箱根駅伝予選会、力走する各大学の選手たち。右端は中央学院大の近田陽路 写真/共同通信社
(スポーツライター:酒井 政人)
10km通過は立大がトップで日体大が19位
第102回箱根駅伝予選会が10月18日に行われた。今大会は「暑熱対策」として例年より約1時間早い午前8時30分にスタート。42校による“10枚のプラチナチケット”をめぐる戦いが始まった。
天候は曇り、気温16.3度、湿度80%。まずまずの気象条件となったが、さほどペースは速くならなかった。最初の5kmを留学生による先頭集団が14分25秒、日本人トップ集団は14分57秒で入った。
しかし、その後はレースが高速化していく。10kmは先頭集団が28分43秒、日本人トップ集団は29分41秒で通過した。
10km通過は立大がトップで、順大、山梨学大、中央学大、日本薬科大、大東大、東農大、法大、東海大、筑波大と続く。ここまでが通過圏内で神奈川大は15位、日体大は19位と出遅れていた。
15km通過は順大がトップに立ち、日大が6位、専大が10位に順位を押し上げる。その一方で日本薬科大と筑波大が圏外に弾きだされた。17.4km通過は順大がトップを守り、神奈川大が10位に浮上。出場圏内まで専大が32秒、日体大が37秒という僅差につけていた。
レース終盤、選手たちは“栄光のスタート”を目指して、最後の力を振り絞った。