2024年10月19日、前回の箱根駅伝予選会、力走する選手たち 写真/共同通信社
(スポーツライター:酒井 政人)
42校中でトップ通過候補の3校
第102回箱根駅伝の予選会が10月18日に行われる。前回大会で10位以内に入った青学大、駒大、國學院大、早大、中大、城西大、創価大、東京国際大、東洋大、帝京大はシード権を持っており、秋の“立川決戦”で残りの出場校と関東学生連合(※今回から落選校のうち上位10校に1枠ずつ、それ以外の大学から個人上位6人が選ばれる形式に変更。出走回数の上限も1回から2回へ緩和された)のメンバーが決まる。
予選会は各校10~12人が出走して、ハーフマラソンの上位10人の合計タイムで争われる。今年は前年より1校少ない42校がエントリーした。過去の実績、選手登録状況などから激戦を突破する「10校」をズバリ、予想してみたい。
トップ通過候補といえるのが順大、大東大、立大の3校だろう。順大は7秒差で本戦のシード権を逃したが、5月の全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会を3位で通過。吉岡大翔(3年)、川原琉人(2年)、玉目陸(2年)らを擁して総合力は高い。前回は次点と1秒差という薄氷を踏むような通過だっただけに、今回はしっかり対策を練ってくるはずだ。
大東大は2年ぶりの予選会となるが、前々回はトップ通過を果たしている。今季は全日本選考会を2位で突破。同選考会と同じく留学生は起用しない。4年生は入濵輝大のみだが、3年生はハーフマラソンでU20日本記録(1時間1分38秒)を持つ棟方一楽を筆頭に6人をエントリーしている。
立大は前回のトップ通過校。そのときの出走メンバー12人中9人が残っている(登録は8人)。なかでもエース馬場賢人(4年)が充実している。前回は3年生以下の日本人で最上位となる15位。2月の日本学生ハーフで日本人学生歴代3位の1時間0分26秒をマークして、7月のワールドユニバーシティゲームズのハーフで4位に入っている。また3年連続で予選会を好走している國安広人(4年)の存在も頼もしい。