ChatGPTはスマホでも日常的に使われるようになった(写真は8月4日、写真:AP/アフロ)
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 生成AIの代表格であるチャット(Chat)GPTは、公開からわずか数年で世界のインターネット地図を書き換えつつあります。

 検索、SNS、動画共有といった既存の巨大プラットフォームが長年築き上げてきた地位に挑み、いまや世界のアクセスランキングでも上位に名を連ねているのです。

 インターネットが誕生してから30年余り、私たちは数多くの革新を目の当たりにしてきましたが、ChatGPTの登場はその中でも際立つ歴史的な転換点と言えるでしょう。

 本稿では、その急速な普及の背景やランキング上位に浮上した現状を整理しつつ、社会や企業活動に与える影響、そして今後の展望について考察します。

 2022年末に公開されたChatGPTは、わずか数か月で爆発的な普及を遂げ、世界中のインターネット利用者の注目を集めました。

 その勢いは止まらず、2023年以降も急速にユーザー数を伸ばし、いまや「世界でもトップクラスに利用されるインターネットサイト」となっています。

 これは、SNSや動画配信サービスといった既存の巨大プラットフォームと肩を並べるほどの規模であり、インターネットの歴史においても異例のスピードで成長を遂げた事例と言えます。

 最新のデータによると、2025年7月の世界における月間アクセスランキングは以下の通りです(競合分析ツールを提供する米Semrushによる推計):

世界のアクセスランキング — 現状と構図

1. google.com:105.4 billion
2. youtube.com:47.04 billion
3. facebook.com:10.47 billion
4. instagram.com:5.93 billion
5. chatgpt.com:5.24 billion
6. wikipedia.org:5.07 billion
7. reddit.com:4.51 billion
8. x.com(旧Twitter):3.88 billion
9. whatsapp.com:3.02 billion
10. bing.com:2.96 billion

(1 billion=10億)

 この数値が示すとおり、グーグルとユーチューブは圧倒的な存在感を保ち、それに次ぐ形でフェイスブック、インスタグラム、ウィキペディアが続いています。

 その中で、ChatGPTは5位にランクインしており、生成AIとしての影響力と勢いを明確に感じさせます。