銀行預金の利息には、20.315%の税金がかかります。7000円に対して20.315%の税金が引かれるのですから、「7000円×(1−20.315%)=5577円」となるというわけです。
お父さんのご相談で来ていたA子さんですが、実は、A子さんもまさに同じような商品を提案されており、購入しようと思っていたとのことでした。私から金利のカラクリを説明されて、思い描いていた利息よりも少なくて驚いたようでした。
高金利の数字は大きく記載し、「3カ月もの」「税金がかかる」といったことは隅に小さく記載してある広告やパンフレットはよくあります。くれぐれも、見せかけの高金利に惑わされないように注意しましょう。
キャンペーン金利は初回だけがほとんど
上記のようなタイプの商品は、一定期間の申し込み期限が定められていることが多くあります。金融機関が預金を集めるために設定することから、「キャンペーン金利」と呼ばれることもあります。
キャンペーン金利は確かに高金利で目を引きますし、申し込み期限が定められているのでつい申し込みたくなってしまうかもしれません。しかし、キャンペーン金利が適用されるのは最初の1回だけ(最初の満期を迎えるまで)です。満期を迎えて自動更新しても、キャンペーン金利は適用されません。
上の広告例にも「上記金利は当初預入期間のみ適用されます。自動継続した場合は、別途同一期間の当行所定の金利が適用されます」と記載されています(こういったことはたいてい、小さな字で記載されています)。
つまり、この商品を利用して3カ月が経って、自動更新されたあとは、「当行所定の金利」になってしまうというわけです。当行所定の金利は当然、キャンペーン金利より低くなります。
キャンペーン金利でいくらもらえるのか、キャンペーン金利の終了後はどうなるのかをきちんと確認しておきましょう。