実寸法よりもひと回り小さく感じる

 扱いやすいので、運転している感覚として実寸法よりもひと回り小さく感じるのだ。

 ただし、狭い道では20インチタイヤと路肩との接触がないよう十分気を使う必要がある。

 横浜からいったん都内に戻り、翌日の午前6時前に出発。

三重県伊賀市にて(写真:筆者撮影)

 各種の交通対策が施したとはいえ、いまだに東名高速道路の渋滞名所である綾瀬バス停(綾瀬スマートIC)付近でのタイムロスを念頭に置いたが、渋滞は2kmほどで無事通過。御殿場から先には新東名高速道路を進み、駿河湾沼津SAで朝ご飯。選んだのは、我が家の定番となっている、桜えびのかき揚げうどん。

 ここまでの走りを振り返って見ると、クルマ全体がドッシリとしているという感覚より、クルマ全体の力強さが先立つ。

 乗り心地は、スポーティだ。けっして、サスペンションが硬いのではなく、クルマ全体に張りがある。首都高速のジョイント部分の凹凸からの衝撃も唐突さがなく、あまり気にならない。

 ハンドリングは、ダイレクト過ぎないが、緩慢だということもない。

走行中の様子(写真:同乗者撮影)

 総じて、スポーティという言葉が似合うSUVだ。

 エンジンの感想としては、回転数1500rpmから2000rpmにかけてモーターのアシストが実に自然だ。そもそもディーゼルエンジンは低回転域でのトルクが大きいのが基本特性だが、そこにモーターが上手くバランスしている。けっして、モーターの存在だけが目立つことはない。

 追い越し加速で2500rpmから3000rpm程度になると、一気に伸び感が増す。 

エンジンは直列6気筒3.3Lディーゼルのマイルドハイブリッド(写真:筆者撮影)

 加速時にあえて変速していることが分かるようなダイレクト感がスポーティ性を際立たせている。システム構成として、エンジンと8速オートマティックトランスミッションの中間にモーターが配置されているのだが、トランスミッションの機械的なギア駆動と電動のモーターを上手く融合させた結果だ。

 また、2列目シートの乗員からは「大きな揺れがなくゆっくりできる」「車内デザインの雰囲気が明るい」「前席越しの前方視界が広いので、圧迫感が少ない」との感想があった。

 新東名高速はこの先、法定速度120km区間もある直線路が多い道路構造だ。