「開かれた教会であり続けるべきだ」
米国と南米ペルーの国籍を持ち、ペルーでの宣教活動を通じグローバルな視点を持つレオ14世は前教皇フランシスコに招かれ、司教候補者の審査を担当する司教省長官の重職を担っていた。教会内の改革派と保守派の対立、フランシスコ路線の継承といった難題に直面する。

レオ14世はサン・ピエトロ大聖堂のバルコニーから信者に「平和があなたたちと共にありますように。この平和のあいさつがあなたたちの心とすべての民族、そして世界全体に届くことを願います。神は私たちすべてを愛しています。悪は勝利しません」と呼びかけた。
「対話と出会いによる努力が私たちに橋を築かせ、平和裏に1つの民となる道を拓いてくれます。両腕を広げてあらゆる人々を受け入れ、橋を架け、対話し、私たちの慈善、存在、対話、愛を必要とするすべての人々に開かれた教会であり続けるべきです」(レオ14世)
カトリック・ヘラルド紙の元編集長ダミアン・トンプソン氏は英大衆紙デーリー・メールへの寄稿(同日付)で「驚きは初の米国人というだけではない。社会正義や気候変動という進歩的な焦点から脱却したかったカトリックの伝統主義者を失望させるだろう」と指摘する。