米国のGDPがマイナスに

 中国の4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0と、2023年12月以来の低水準となった。

 米国の第1四半期の経済成長率(速報値)も前年比マイナス0.3%だった(年率換算)。マイナス成長は3年ぶりのことだ。

 関税戦争の激化で米中ともに経済が悪化していることが明らかになった形だ。

 世界の4割を占める米中の原油需要が不調となれば、原油価格に大きな下押し圧力がかかるのは当然だ。原油価格は5月以降も軟調に推移する可能性が高いだろう。

 世界銀行は4月29日「貿易摩擦などにより世界経済が減速するため、今年の原油価格は昨年に比べて20%超の大幅安になる」との予測を示した。