
(国際ジャーナリスト・木村正人)
「クリミアが欲しいのなら、なぜ11年前に戦わなかったのか」
[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領は4月23日、自ら創設したSNSトゥルース・ソーシャルで、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が「ウクライナはクリミアの占領を法的に認めない。私たちの憲法に反する。議論の余地はない」と表明したことを批判した。
「ゼレンスキー発言はロシアとの和平交渉に極めて有害だ。クリミアは議題にすらなっていない。誰もゼレンスキーにクリミアをロシアの領土と認めるよう求めていない。クリミアが欲しいのなら、なぜ11年前、無血でロシアに引き渡された際に戦わなかったのか」(トランプ氏)
「クリミアには以前からロシアの潜水艦基地が存在する。ゼレンスキーのような扇動的発言が戦争の解決を困難にしている。平和を選ぶか、3年間戦い続けた末に国土のすべてを失うかだ。ゼレンスキー発言はただ『殺戮の場』を延長するだけで、誰もそれを望んでいない」(同)
「合意に非常に近づいているが、“手札のない男(ゼレンスキーのこと)”は今こそ合意しなければならない。ウクライナとロシアがこの完全な混乱から脱却するのを助けることを私は楽しみにしている」とトランプ氏は書き込んだ。