
売り上げと利益の最大化には「ブランド力」が欠かせない。ドイツのフェイラー、米国のエディー・バウアー、フランスのロクシタンなどの市場戦略を手がけた野本明氏がブランド創出の極意を数式を用いて解説する。(野本明:経営コンサルタント)
※この記事は、『利益を出すために重要な24の数式』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部抜粋・編集しました。
ブランドの本質を伝えるにはストーリーが必要
ブランドの本質を伝えるためにもうひとつ必要なのは「ストーリー」として伝えることです。
ストーリーは目指す世界観を簡潔にわかりやすく伝えるための方法です。広告の一文、接客のひとことなどで、ブランドの本質が伝えられるようなシンプルなキーワードによる「ストーリー」を作ることがとても有効です。
ストーリーを使うことで、創業者の世界観は社員には「ブランド・コンセプト」として、顧客には「ブランド・イメージ」としてよりわかりやすい形で伝えていくことができるのです。世界観のない表面的なイメージだけではブランドの意味がないのです。