ウクライナ情報機関の一部将校「不意打ちを食らった」
別のウクライナ兵によると、3月11日までウクライナ軍はこの高速道路が遮断されるのを防ぐため戦っていた。ロシア軍はクルスク奪還のため最大7万の軍隊を集結させたと軍事専門家は推定しており、その中には1万2000人の北朝鮮兵も含まれているとBBCは伝えている。
英誌エコノミスト(17日付)は「3月に入り激しい戦闘が急拡大。北朝鮮軍の支援を受けたロシア軍はウクライナ軍の側面を包囲し、最後の補給路を遮断する射程圏に迫っていた。ロシア軍はウクライナ軍の4倍に当たる少なくとも5万人の兵力を集結させていた」と報じている。
ロシア軍は補給路の8キロメートル以内に近づき、妨害電波の影響
同誌によると、米ホワイトハウスでゼレンスキー氏と衝突したトランプ氏が3月5日にウクライナへの情報共有を一時停止したことがロシア軍のクルスク奪還作戦でどんな役割を果たしたのかは不明だ。しかしウクライナ情報機関の一部将校は不意打ちを食らったと主張している。
「前線に立つ者にとって米国の圧力はドローン、爆撃機、滑空爆弾などによるロシア軍の空からの波状攻撃と重なっていた。多くの下級士官は退却を決断し、中には15キロメートル歩いて退却した者もいた。彼らの決断が退却による被害を最小限に抑えた」(エコノミスト誌)