WBC直前の中国代表チームも

 1年目の2023年は、第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の直前の時期に当たっていたが、中国代表チームが参加し、クラブチーム、社会人野球チームなどとの対戦が組まれた。チームは報道陣に撮影の規制をかけるなど緊張した空気が漂っていた。

2023年のおいどんカップ、WBCの最終調整のため参加した中国代表(ビーラインスポーツパーク姶良野球場)

 慶應義塾大学は第1回から参加しているが、2024年は、4年生になった清原和博氏の長男、清原正吾が中軸を打ち、新チームの主力選手として期待を集めていた。

2024年のおいどんカップ、慶應義塾大の主軸に座った清原正吾(平和リース球場)

 なおこのイベントは昨年まで「薩摩おいどんカップ」という名称だった。しかし「カップ」という名前は「優勝チームを決める大会のような誤解を与える」との指摘があり、「リーグ」という名称に改められた。イベントの運営そのものに変化はない。

 3回目の2025年は、大学、社会人、クラブ、独立リーグ、プロなど54チームが参加した。

〈大学(29チーム)〉
慶應義塾大学、立教大学、中央大学、明星大学、高千穂大学、八戸学院大学、日本ウェルネススポーツ大学、横浜商科大学、作新学院大学、名古屋商科大学、愛知東邦大学、立命館大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪体育大学、流通科学大学、環太平洋大学、周南公立大学、福岡大学、西日本工業大学、西南学院大学、日本経済大学、九州国際大学、長崎大学、佐賀大学、東海大九州、鹿屋体育大学、第一工科大学、鹿児島大学、鹿児島国際大学

〈社会人(21チーム)〉
東京ガス、JR東日本、Honda、JR東日本東北、トヨタ自動車、パナソニック、NTT西日本、MSH医療専門学校、日鉄ステンレス、西部ガス、JR九州、日産自動車九州、沖データコンピュータ学院、嘉麻市バーニングヒーローズ、REXパワーズ、日本製鉄九州大分、九州総合スポーツカレッジ、新海屋、Honda熊本、鹿児島ドリームウェーブ、薩摩ライジング

〈独立リーグ(1チーム)〉
火の国サラマンダーズ

〈韓国プロ野球:KBO(2チーム)〉
SSGランダース、サムスン・ライオンズ

〈NPB(1チーム)〉
福岡ソフトバンクホークス

2025年、JR東日本と対戦した新チーム日産自動車九州(向こう側。鴨池市民球場)