2月に1等12億円の当せんが出た「MEGA BIG」

 最後に、これまでの当せんの状況を振り返っておこう。

 くじに関する業務を行っている日本スポーツ振興センターが2024年11月に調べた結果によると、2020年2月の販売開始以降、1等12億円は26本、7億円以上なら29本出ているとのことだ。1等当せんの場合は、キャリーオーバーによって当せん金額が最高の12億円となることが多いことが分かる。

 2025年1月は1等当せんが出なかったが、2月には1等12億円の当せんが出ている。

 これからJリーグの熱戦とともに、MEGA BIGへの注目度も高まっていくだろう。そうなれば、1等の当せんもさらに増えていく可能性がある。MEGA BIGなどのスポーツくじでワクワク感を高められれば、よりスポーツ観戦の喜びや楽しみが増しそうだ。

■参考資料
「MEGA BIG」(スポーツくじオフィシャルサイト)
「宝くじ公式サイト」(全国自治宝くじ事務協議会のウェブサイト)
「Jリーグ データサイト」(Jリーグのウェブサイト)

【篠原拓也(しのはら・たくや】
ニッセイ基礎研究所主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト。1969年東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、1992年に日本生命入社。2014年から現職。保険事業の経営やリスク管理の研究、保険商品の収益性やリスク評価、社会保障制度の調査などを行う。公益社団法人日本アクチュアリー会正会員。著書に『できる人は統計思考で判断する』(三笠書房)がある。