1枚の当せん確率は必ずしも同じではない

 まず、くじの仕組みを確認しておこう。MEGA BIGは、指定されたサッカー12試合の90分間の試合結果が、くじの対象となる。ただし、試合結果といっても、BIGやtotoのように、ゲームの勝敗が対象になるわけではない。対戦する両チームの合計得点数が対象となる。

 1つのゲームの両チームの合計得点数について、「1点以下=【1】」、「2点=【2】」、「3点=【3】」、「4点以上=【4】」の4通りの試合結果があり得る。12試合すべてについて、コンピューターの選択した結果が、実際の試合結果と一致した場合、1等当せんとなる。

 MEGA BIGは、1口300円で、1等はキャリーオーバーがない場合は、最高7億円。キャリーオーバーがある場合は、最高12億円となる。このキャリーオーバー発生時の12億円という当せん金は、年末ジャンボ宝くじなどを上回って、国内くじ史上最高額(公営競技を除く)とされている。

スポーツくじ公式サイトより

 MEGA BIGなどのスポーツ振興くじが、宝くじと異なる点はなにか。大きく異なるのは、MEGA BIGは1枚のくじの当せん確率が必ずしも同じわけではないというところだろう。宝くじならば何組の何番であろうと、当せん確率は変わらない。どの番号のくじでも、当せん確率は同じだ。

 しかし、MEGA BIGの場合、対象となるサッカーの試合で、【1】【2】【3】【4】の結果が均等に出るとは限らない。コンピューターの選択に応じて、それぞれのくじの当せん確率には違いが出ると考えられるのだ。

 それでは、実際にサッカーの【1】【2】【3】【4】は、どの程度の割合で出現しているのだろうか?