まだまだある! 実は知られていない“古紙回収できない紙”

 他にも、あまり知られていない“古紙回収できない紙”はある。中でも間違えがちなのが、個人情報などの保護目的で目隠しのシールが貼られた「親展はがき」。親展はがきは、公共料金などの請求書に使われることが多い。

 B類として分類されている理由は、親展はがきに付着しているのりが完全に取り除けず、機械や製品に粘着物がついてしまうためだ。2つ折りや3つ折りで中面を接着させた「圧着はがき」も同様である。同じ理由で、シールや粘着テープも原則古紙として回収できないB類に分類されている。

カーボン紙やノンカーボン紙もNG

 B類として分類される紙には、カーボン紙や宅配便の複写伝票などに使われるノーカーボン紙も含まれる。これらは特殊なインクを完全に取り除けないため、古紙に混入すると製品化したときに斑点(シミ)が製品に現れる可能性が高まる。

 他にも感熱紙や箔押しされた紙、ラミネート紙も印刷不良や再生紙に汚れがつく恐れがあり、B類に分類されている。

 古紙のリサイクルは、地球環境の保護や資源循環に関わる重要な取り組みだ。B類に分類される紙は間違えやすい物も多いため、古紙を出す際はB類に含まれた紙が混入していないか、十分注意を払う必要があるだろう。