アップル18.2%減、首位から3位に後退
3位はアップルで、販売台数は前年同期比18.2%減と、上位メーカーの中で最も落ち込みが大きかった。アップルは1年前に首位だったが、中国メーカーとの激しい競争に直面した。シェアは17.1%で、1年前から3.1ポイント下がった。
中国の消費者は最新スマホ「iPhone 16」シリーズでAI(人工知能)機能を利用できない。ファーウェイをはじめとするAI機能を提供する競合端末メーカーとの競争において、アップルは不利な立場にあると、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は報じている。
アップルは2024年10月下旬に生成AIサービス「Apple Intelligence」の提供を開始した。2025年には、iOSソフトウエアのアップデートを通じてAI機能を追加し、利用できる地域を増やす。これによりiPhone 16の需要を喚起する。
しかし現時点でApple Intelligenceを中国で提供できるメドは立っていないとみられる。中国では国外の生成AIが禁止されており、アップルは同国のAI開発企業と連携する必要がある。アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)はこれまでに、中国企業とApple Intelligenceに関する提携を結ぶべく、数度にわたって同国を訪れている。
年間販売台数、ファーウェイ2位に浮上、アップル4位に転落
2024年10~12月の4位以降のメーカーは、中国vivo(ビボ)、中国HONOR(オナー)、中国OPPO(オッポ)の順だった。同四半期の中国全体のスマホ販売台数は前年同期から3.2%減少した。同国スマホ市場は1~3月、4~6月、7~9月といずれもプラス成長で推移していたが、10~12月は消費者が慎重な支出行動を取り、勢いが鈍り始めた。
一方、中国における2024年の年間販売台数は、前年比1.5%増だった。メーカー別順位は、1位からビボ、ファーウェイ、シャオミ、アップル、オナー、オッポ。ファーウェイが前年の6位から2位に浮上した一方で、アップルは1位から4位に転落した。