米アップルの中国におけるスマートフォン販売が苦戦を強いられている。政府系シンクタンクの中国情報通信研究院(CAICT)がこのほど公表したデータによると、2024年11月の外資系ブランドのスマホ出荷台数は前年同月比で47.4%減少した。
CAICTはアップルについて言及していないものの、同社は中国に進出している外資系スマホメーカーの中で最もシェアが高い。このため、この減少率は同社の実績と同義であると考えられる。
外資系スマホ304万台、4カ月連続減
CAICTのデータに基づき米CNBCなどが算出したところによると、2024年11月の中国における外資系ブランドのスマホ出荷台数は304万台だった。前年同期からの減少は4カ月連続で、前月(2024年10月)からも51%減少した。
アップルは2024年4~6月に、中国のスマホ出荷台数ランキングでトップ5から脱落したが、7~9月に5位圏内に返り咲いた。ただし、米調査会社のIDCによると、7~9月におけるiPhoneの中国出荷台数は前年同期比で0.3%減少した。
これに対し、競合の中国・華為技術(Huawei、ファーウェイ)は42%増加した。ファーウェイは、4四半期連続で2桁以上の伸びを記録しており、「目覚ましい復活を遂げている」(IDC)。