裁判官が左派の陰謀論にまで同調

 例えば文裁判官は「セウォル号沈没事件は国情院の仕業」との陰謀論に基づいて描かれた映画『ダイビング・ベル セウォル号の真実』を鑑賞後、「果たして真実は何だろう?」という投稿をSNSに載せたが、そのことを国民の力は「左派の陰謀論に同調した」と批判している。

 さらに同裁判官は、北朝鮮の魚雷による哨戒艦「天安(チョンアン)艦」沈没事件が発生した2010年の投稿文では、「平和のために北朝鮮により多く与えるべきだ」という主張を展開したという。

 さらに、同裁判官がフォローしているアカウントは大半が左派と分類される有名人のアカウントであることについても「政治的に左に傾いた証拠だ」と主張している。

 同じくウリ法研究会出身のイ・ミソン、チョン・ゲソン裁判官に対しては、家族が弾劾審判と直接・間接的に関連していることが問題点とされている。イ・ミソン裁判官の妹は、民弁(民主社会のための弁護士の会)の「尹錫悦退陣特別委員会」副委員長で、チョン・ゲソン裁判官の夫は国会の弾劾訴追代理人団に合流しているキム・イス弁護士と同じ法律事務所に勤務中であり、尹大統領弾劾を求める声明にも名前を載せたことが知られている。これらを国民の力側は「審判の家族が選手としてプレーしている」として強く批判している。