オープンソースのDeepSeekは「世界への素晴らしい贈り物」
梁氏はこれまでのインタビューで「多くのベンチャーキャピタルはAI研究への投資には消極的だ。彼らは出口戦略を重視しており、迅速な製品化を優先している」と資金調達の難しさを語っている。オープンソースにしたのはAI開発には莫大なコストがかかるためだ。
オープンにすれば少数の個人や企業が技術を独占するのではなく、小規模なアプリ開発者も含めより多くの人々が低コストでLLMにアクセスできる。1月20日、DeepSeekはR1を発表。梁氏は李強首相と会談しAI開発における米国のビッグテックとの格差を縮める方法を協議した。
米シリコンバレーのベンチャーキャピタリストでドナルド・トランプ米大統領に助言しているマーク・アンドリーセン氏は24日、「DeepSeek-R1は私がこれまでに見た中で最も驚くべき画期的な技術の一つ。オープンソースとして世界への素晴らしい贈り物だ」とXに投稿した。

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アンドリーセン氏は26日にも「DeepSeek-R1はAIの『スプートニクの瞬間』だ」と投稿した。米国の厳しい輸出規制で中国企業が使用できるチップはそれほど高度ではなく、数が限られているにもかかわらず、DeepSeek-R1は一気に世界トップクラスに躍り出た。