昨年末からこの「9000万円トラブル」が報じられると、今年1月9日に中居は公式ホームページで『お詫び』と題する文章を公開。女性とのトラブルを認めている。

【トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です】

 ところが、そこには「お詫び」に似つかわしくないこんな一文もあった。

【なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました】

 この段階では、能天気でいられたのだろう。

騒動がフジテレビの経営揺るがすほど拡大、引退を余儀なくされた中居

 一方で、フジテレビは社員の関与をキッパリ否定。

【このたび一部週刊誌等の記事において、弊社社員に関する報道がありました。内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません】(フジテレビ公式ホームページより)

 すると、このA氏によって中居ともう一人の男性タレントとホテルのスウィートルームでの「飲み会」に参加した女子アナウンサーが、同じような被害に遭いそうになっていたことを『週刊文春』で告白。常習的に女子アナを接待に使ったり、タレントに〈献上〉〈上納〉したりしていたと報じている。

 テレビ各局が中居の出演する番組の放送を見合わせたり、出演場面をカットして放送したりする中、日本テレビの『ザ!世界仰天ニュース』はいち早く中居のMC降板を決定。フジテレビでは、1月17日に港浩一社長が記者会見を開くも、参加できる記者は限定され、しかもテレビカメラも入れさせず、その会見内容も曖昧なものに終始した。調査委員会を立ち上げるとしたものの、独立性が低いものであることにも批判の声があがった。

会見したフジテレビの港浩一社長(写真:共同通信社)
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