4チームで始まった国民リーグと東京ドラゴンズが参加したグローバルリーグ

 日本では1936年に職業野球(プロ野球)が発足して以降、他のプロリーグを作る動きが実は2度あった。

 1度目は1947年、戦後の野球ブームの中で、当時1リーグだったプロ野球に対抗する「もう一つのリーグを」と創設されたのが「国民リーグ」だった。宇高レッドソックス、グリーンバーグ、唐崎クラウンズ、大塚アスレチックスの4チームでスタートしたが、脆弱な運営体制の上に、プロ野球側から敵対視されたこともあり、2年目の途中で挫折した。

 2度目は1969年、アメリカ、日本、中南米諸国を巻き込んだ「グローバルリーグ」が発足。日本からは東京ドラゴンズが参加したが、今回もNPBは一切非協力で、資金繰りに行き詰まり、1年目で解散した。

1969年9月、ベネズエラから帰国し、ぶぜんとした表情で記者会見するグローバル・リーグ東京ドラゴンズの森徹監督(右)と矢ノ浦国満助監督(写真:共同通信社)
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「国民リーグ」「グローバルリーグ」ともに、プロ野球の有力選手が勧誘され、参加していたが、彼らはリーグが解散後、プロ野球に帰参している。