第2部はトークセッション「路上観察の今、そして、これから」。これがすごく面白かった。てっきり本橋氏の仕切りで4人に昔話を聞くのだと思っていたのだが、全く違った。路上観察学会に影響を受けて現在、路上観察的な活動を行っているアーティストや研究者などの写真を投影し、学会の4人がコメントするという趣向。「路上観察よ、いつまでも」というイベントタイトルは、総括ではなく継続・継承の意味だったのかと納得。さすが本橋氏。

第2部の様子。発見者の写真を見ながらメンバー(写真左)がコメント第2部の様子。発見者の写真を見ながらメンバー(写真左)がコメント
「ガニ股ロード」。これ、笑った。発見者:惠谷浩子(奈良文化財研究所)「ガニ股ロード」。これ、笑った。発見者:惠谷浩子(奈良文化財研究所)
現代でも発見される「植物ワイパー」。発見者:中島晴矢(アーティスト、美学校講師)現代でも発見される「植物ワイパー」。発見者:中島晴矢(アーティスト、美学校講師)

「研究」は面白くない

 第2部のやり取りの中でメンバーたちから出たこんな言葉に、筆者はズキュンと来た。