真偽はともかく「知る権利」に貢献した立花孝志氏
兵庫県知事選挙の開票日に放映された民放の開票速報(フジテレビ系「Mr.サンデー」)の中で、司会の宮根誠司氏が「大手メディアの敗北」と表現したように、既存メディアはいくつもの失敗をしました。
その一つは、斎藤知事のパワハラおねだり疑惑の報道に終始し、斎藤知事最大の失政である公益通報者保護法を巡る法的な問題についてしっかり報じきらなかったことですが、それだけではありません。
もう一つは、斎藤県政の問題点を指摘する告発者、通報者であった元県民局長に服務規律違反があったことについて、報道しない判断をしたことでした。
その話題を回避する様子は誰しもが異常さを感じるレベルでしたが、まさに、そこを突いていったのが斎藤知事候補を応援するとして立候補した「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏でした。
立花氏は、既存メディアが報道することを回避したテーマに焦点を当てて、徹底的に情報公開をしていきました。
5月7日に停職3か月の懲戒処分となった元県民局長は、6月14日に設置された百条委員会に出席することなく7月7日自死されたわけですが、非公開となった百条委員会での片山前副知事と奥谷謙一委員長のやりとり(10月25日)などを取り上げ、国民の知る権利に貢献していったのです。
その立花氏が提供した元県民局長の自死に係るストーリーの真偽はともかく、少なくとも既存メディアが権威主義的かつ一方的に作り上げていったストーリーとは真反対のストーリーを一定の証拠を示しながら、県民、有権者に提供していったのです。
こうした取り組みは、YouTubeをはじめとするSNSなくて成立しません。当に、「大手メディアの敗北」(宮根誠司氏)であり「ネットの勝利」と言えるのです。