ミン氏も行動に、プットオプション行使をハイブに通知
これと軌を一にするように、11月14日、新たな報道が出ました。ミン氏も行動に出ていたのです。
ミン氏は11月初めに、アドアの株式に対する「プットオプション」の行使をハイブに通知したと報道されました。プットオプションは、あらかじめ決められた価格で株式を売る権利を指します。ミン氏がハイブ側と結んでいた契約の中にはプットオプションがあり、ミン氏はアドア株の18%を保有しています。本来の契約条項が有効であれば、約260億ウォン(約28億7000万円)を受け取ることができる権利を行使したことになります。
ハイブは7月、ミン氏と結んだ契約の解除を通知しています。ミン氏はこれを受け入れず、契約はまだ有効であると主張しており、プットオプションの行使を通知しました。今後は法廷闘争のなかで、契約解除は有効なのか無効なのか、プットオプション行使は可能なのかどうかが焦点になります。
ちなみに、もし来年(2025年)1月にミン氏がプットオプションを行使した場合、2倍の額が受け取れる計算になるとも報道されています。これはプットオプションを行使した場合に受け取れる金額は年単位の営業利益が基準となっており、2025年を待って行使すれば、2024年の営業利益が反映されるからです。ミン氏にとってはもう金額の問題ではないのでしょう。ハイブとの信頼が棄損されたこと、自身が代表に戻れないこと、そしてNewJeansをプロデュースできないことが最も重要な問題なのです。