韓国・ソウルで開催された「ソウルファッションウィーク」に登場したNewJeans(資料写真、2024年9月3日、写真:Mydaily/アフロ)

(韓光勲:ライター、社会学研究者)

 世界的なK-POPグループ、NewJeans(ニュージーンズ)のメンバーが10月15日に「職場いじめ」を国会で証言し、大きな話題となっています。

 NewJeansの「激しすぎるお家騒動」は5月に一度取り上げましたが、問題は収まるどころか、どんどん火の手が燃え広がっている状況です。NewJeansのファンの一人として、今回の証言の意味、今後の展開を考えてみたいと思います。

 メンバーであるハニさんの国会での証言は日本でも大きく報道されました。なぜ国会で証言したのかというと、ハニさんが職場で他のグループに挨拶をした際、相手のマネージャーがそのグループのメンバーに「無視しろ」と言ったことをYouTubeで訴えたのです。韓国では大問題となり、「重大な人権侵害だ」として、国会での証言にまで至りました。

環境労働委員会の国政監査で証言するためにソウルの国会に到着したNewJeansのメンバー、ハニさん(2024年10月15日、写真:YONHAP NEWS/アフロ)

 ハニさんが「職場いじめ」の存在を告発したのに対し、所属会社であるADOR(アドア)の新代表は「事実関係の確認に努めるが、現時点では証拠はない」と述べ、お互いの主張は平行線をたどっています。