「NewJeansはすでにアドアに対する信頼を大きく棄損した状態なので、もしこの内容証明を受け取った後14日以内に、上記の項で申し上げたすべての違反事項が是正されなければ、破綻した信頼をこれ以上回復する方法がなく、結局専属契約を解約せざるをえないことを知らせる」

 すなわち、NewJeansにとって現在の状況は「契約違反」であり、14日以内に状況が是正されなければ契約解除をするという、最後通告ともいえる内容です。

韓国ソウルで開催された「第11回 イーデイリー文化大賞」のイベントに出席したNewJeansのメンバーたち(2024年10月25日、写真:アフロ)

一貫して求めてきたミン氏の代表復帰

 これまでの経緯を振り返ると、今回の事態が始まったのは4月です。ミン氏がアドアの経営権を奪取しようとしているとハイブ側が疑い、8月27日にはアドア代表だったミン氏を解任しました。10月15日、メンバーのハニさんが国会で「職場いじめ」を証言。NewJeansのメンバーは一貫して、ミン氏を代表に戻すように訴えていました。

 今回の内容証明は、要するに「2週間以内にミン・ヒジン氏を代表に戻さなければ専属契約を解除する」という、NewJeans側の最後通告であると、朝鮮日報聯合ニュースは報じています。

 この見方は正しいでしょう。NewJeansの要求は、あくまでもミン氏を代表に戻し、アドアの経営を「正常化」させることだからです。

 NewJeansはYouTubeやハニさんの国会証言で立場を示してはきましたが、いよいよ正式な文書によって事務所に最後通告をした形です。期限を区切り、契約解除を予告するという内容証明ですから、相当な覚悟をもって今回の行動に出たと言えます。