「駅すぱあと」でお馴染みのヴァル研究所(写真はすべて筆者)

乗り換え案内はどのように進化するのか

 乗り換え案内「駅すぱあと」でお馴染みのヴァル研究所に、AIについての話を聞いてきました。

前編はこちらからお読みいただけます。前編をすでにお読みの方は2ページ目からお読みください)

 ヴァル研究所(Val Laboratory Corporation)は、日本の杉並区に本社を置くソフトウエア開発会社で、特に経路検索ソフト「駅すぱあと」で知られています。

 この製品は公共交通の利用を最適化するために幅広く利用されており、スマートフォンアプリやウエブサービスを含む多様なプラットフォームで提供されています。

 ヴァル研究所は1976年に設立され、以来、経路検索技術の革新に注力してきました。

 例えば、ヤフージャパンの検索サイトで経路検索サービスを開始したのは1998年のことです。

 さらに、MaaS(Mobility as a Service)事業など、新しい分野にも積極的に取り組んでいます。

 企業文化としては、長く勤められる「老舗のベンチャー」としての面があり、働きやすさとともに革新的な技術開発を両立しているといえるでしょう。

 社内にはアジャイルマインドが浸透しており、各チームが前向きに業務改善に取り組んでいると報告されています。

 また、育児や介護に対する支援も充実しており、育児休暇からの復職率は100%です。

 ヴァル研究所は技術革新を重視しつつ、従業員にとって働きやすい環境を提供する企業であることが分かります。

 社名の「ヴァル」(VAL)は「Very Advanced Language(より進化した言語を研究・開発する)」の略です。