一条天皇が自分の「ただならぬ病状」に気づいたワケ

 だが、運命は残酷だ。その直後に一条天皇は胸痛で顔をゆがめる。心配する彰子に「大事ない。いつものことだ」と声をかけるが、このときすでに一条天皇の死期は近づいてい

残り4460文字