オバマ、黒人男性の女性蔑視を厳しく批判

 これを受けてオバマ氏は、10月10日、ピッツバーグでの集会で黒人男性有権者にこう訴えた。

「女性大統領という考えに異論を唱える人もいるかもしれない。(ハリス氏以外の)他の選択肢を考えたり、君たちを侮辱し続ける過去を持つ候補に票を入れることを考える人もいるかもしれない」

「力強いという理由で、男だからという理由で、支持する候補を選ぶ人もいるだろう」

「だが、女性を侮辱してきた候補など絶対に受け入れられない」

latimes.com/are-male-voters-reluctant-to-vote-for-a-woman-harris-backers-confront-question-head-on

 このオバマ発言については、黒人男性の男性誇示(Masculinity)、女嫌い(Misogyny)を歯に衣を着せぬ表現で批判したとして、黒人からバックラッシュを受けるのではないか、といった懸念の声も上がっている。

msnbc.com/the-reidout/reidout-blog/barack-obama-masculinity-harris-event-backlash-miss-mark-rcna175329

 ハリス氏は、健康診断書を公表、これまで一度も正式な健康診断書を出さないトランプ氏を牽制する一方、10月16日にはトランプ氏を熱烈支持する保守系のFOXニュースのインタビュー番組に出演、トランプ票の突き崩しに懸命だ。

 だが、「コンクリートの天井」を突き抜けるための最重要課題は、「激戦州の黒人男性票、特に若者層を揺り戻すことだ」(主要メディアのベテラン政治記者)と言える。