神式と仏式、2つの葬儀

 愛犬の葬儀では、当初、野崎氏は馴染みの神社の宮司に神道での葬儀を依頼していたのだが、「日程が難しいかも」と言われていたので、僧侶にお願いしていた。その後、宮司のほうから日程の調整がついたとの連絡があったが、お坊さんに断りの連絡をすることができない性格の野崎氏は、“ダブルブッキング”のまま、神式と仏式、両方の“豪勢”な式をあげたという。

「紀州のドン・ファン」の自宅寝室で執り行われた愛犬イブの仏式の葬儀。手を合わせる野崎幸助氏と早貴被告(撮影:吉田 隆)
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同じくドン・ファン宅で行われたイブの葬儀。こちらは神式で(撮影:吉田 隆)
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 吉田氏は、「それなら神父さんも牧師さんも呼べばよかったのに」と野崎氏に言ったところ、「そうか、その手があったな」と悔しがったという。少々浮世離れしてはいるが、形式にとらわれるような性格ではなかった。

 だからこそ、新婚3カ月でもさっさと離婚して、別の女性と結婚したいと本気で思っていても不思議ではない。

 だとしたら早貴被告としてはじっとしてはいられまい。破り捨てたとはいえ一度はサイン入りの離婚届を突き付けられ、さらに別の女性の陰までチラつきだした55歳年上の夫に、このとき早貴被告は強い殺意を募らせていたのだろうか。