逮捕された羽賀研二容疑者(写真:共同通信社)
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 元タレント羽賀研二らが9月25日に愛知県警によって逮捕された。

「一緒に逮捕されている暴力団組長や司法書士連合会副会長らに羽賀容疑者が謝礼を支払っていると警察は見ているようです。容疑となっているのは羽賀容疑者が所有している沖縄県内の不動産物件が差し押さえを食らわないよう、登記を偽装したというものです」(全国紙・社会部デスク)

ホテルの喫茶店に呼び出して

 前回記事でもお伝えしたが、一連の事件を振り返ってみよう。

 羽賀は2001年、医療関連会社の未公開株について、知人の不動産業を営むY氏に対し「絶対に儲かるから」などと自分から購入するよう執拗に勧め、Y氏から約3億6000万円を受け取った。だが、そのときすでに件の医療関連会社は経営破綻状態にあった。おかげでY氏は大きな損失を被ることになった。

 納得がいかないY氏はその後、羽賀に何度も返済を求める。2006年、そんなY氏を羽賀は「カネを返す相談をするから来て欲しい」と大阪のホテルの喫茶室に呼び出した。だが、そこに羽賀の姿はなく、いたのは大阪の広域暴力団幹部や元プロボクシングチャンピオン渡辺二郎らで、東京圏から駆けつけてきた弁護士の姿もあった。

 テーブルの上に置かれた書類には「3億6000万円の返済について1000万円で和解する」という内容の文言が書かれていた。当然、Y氏はハンコを押すことを拒んだが、暴力団員らに脅され、最終的にはこの書類に判を押してしまう。

 この一件が事件化され、羽賀と渡辺二郎らは、07年に詐欺・恐喝未遂の疑いで逮捕された。