「党内野党」だったから言えた小言、もう信用できない?
「党内きっての理論派ではあるが、融通が利かず、支持基盤が弱い」という点では、頭の回転が速くポンポン小言を言い放つものの、長屋の住人や隣人からは煙たがられる幸兵衛さんにピッタリではないでしょうか。
そして、当初「自民党の都合で解散すべきではない」と言っていたのに、総裁就任3日で解散を表明。一部では首相にもなっていない段階で解散を予告したのは「憲法違反では」と指摘されるほど、前のめりになっています。まるで、頭の中は妄想が膨らんでいて、抑えきれないでいるかのように。そんな姿も、幸兵衛さんを彷彿させます。
石破さんは頭の中で、大好きなキャンディーズと戯れているのでしょうか。早速ネットには「石破さんは根っからのキャンディーズ好きだから『解散宣言』も真似たのだ」というコメントもありました。
「あてごとと褌(ふんどし)は向こうから外れる」とは、「嘘つき」が主役の「弥次郎」という落語にも出てくる諺(ことわざ)です。「とかくあてにしていることなんか、褌が前から外れやすいように向こうの都合で得てしてはずれちまうもんだよ」と我々のご先祖さまたちが予言していたとも言えましょう。
石破さんのいままでの「小言」も、反主流派だったからこそ言えていた本音かもしれません。立憲民主党の野田佳彦代表は、「国会での議論が不十分だ」と訴え、日本維新の会の馬場伸幸代表は、「議論をしないまま解散するとは『敵前逃亡内閣』だ」とも主張しています。
さあ、この解散が石破さんにとって凶と出るか吉と出るか。いずれにしても、総選挙で我々国民は、この国の将来を「石破氏を叩いて渡る」つもりで投票するしかありません。「長くはもた内閣」になりませんように、ご期待申し上げます。