音楽でもBTSという7人組アイドルグループの、アメリカでの活躍は目覚ましい。かれらは国の支援も受け、海外での展開を目的にしている。
2021年、ビルボード・ミュージック・アワード2021では、トップ・デュオ/グループ賞、トップ・ソング・セールス・アーティスト賞、トップ・セールス・ソング賞、トップ・ソーシャル・アーティスト賞の四冠を受賞している。
現在、日本のJポップグループは、韓国グループの髪型や踊りを真似しているていたらくである。
と、ここまで書いておきながら、わたしは「SHOGUN 将軍」をまだ見ていないのである。BTSも一度も聞いたことがない。
配信は気に入らない、といってもしょうがない。BTSは興味がないから聞く気はないが、いずれ「ディズニープラス」に加入して「SHOGUN 将軍」は見るつもりである(ネットフリックスの「地面師たち」もおもしろそうだが、入会がめんどうだ)。
しかし巨額の資金をかければいいというものでもない。日本にも「JIN-仁」や「白い巨塔」(唐沢寿明)、WOWOWの「空飛ぶタイヤ」や「トッカイ~不良債権特別回収部」といった優れたテレビドラマがある。
わたしが傑作と思う韓国ドラマ7作品
また韓国のテレビドラマにも傑作が多い。
小泉今日子も角田光代も、韓国のテレビドラマのファンのようだが、角田は「一番好きだったドラマ」は2022年配信の「私の解放日誌」だといっている。
わたしが推奨する韓国ドラマはつぎの7作品である。韓国ものがこんなに好きになるとは思いもしなかったが、どれも傑作である。単純に楽しめる。
「リメンバー 記憶の彼方へ」2018、全32話。
主役はユ・スンホ、パク・ミニヨン。脚本は名作『弁護人』のユン・ヒョンホで、なるほどちょっとおもしろいわけだ。
父親が殺人容疑で逮捕されるが冤罪で、息子が弁護士になって真相をあきらかにしようとする。単純で幼稚だが後を引くおもしろさだ。細かいことは全然気にしていない。
財閥の御曹司が出てくるが、この男のでたらめぶりがおもしろい。
「ストーヴリーグ」2019、全16話。
「リメンバー」で金持ちのバカ息子を演じたナム・グンミンが一転して善人役。
野球のドラマである。最下位のチームのGMに、実業団ハンドボールの監督だった男が就任する。筋運びに感心する。女性運営チーム長の若いパク・ウンビンがいい。