子供一人ひとりに対しての教育プランが大切!

 Cさん一家の場合、夫婦ともに、現在の収入が確保でき、助成制度や教育資金贈与などを活用できれば、ひとまず、ご夫婦が望むお子さんの教育費は確保できそうです。

 ただし、住宅ローンも高額な上、生活費も全般的に高いので、夫婦どちらかの収入が減少したり、お子さんが想定外の進路を進むことになったりした場合には、家計は火の車になる可能性を秘めています。

 パワーカップルだからと油断せず、支出を見直して貯蓄や資産運用に力を入れたりすることも必要です。また、子供が増えても夫婦で働き続けられる体制を作るのも重要でしょう。

 上記で見てきたように、多子世帯への助成制度も拡充されてきています。兄弟間で教育の格差ができないように、子供一人ひとりに対しての教育プランを事前に作り、資金を準備していくことが大切です。

高山 一恵(たかやま・かずえ) Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。最近の著作に『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』『はじめての新NISA&iDeCo