パワーカップルでも教育費が不安に（写真：beeboys/Shutterstock.com）
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結婚、出産、離婚、子どもの受験、親の介護…。人生100年時代に直面する様々なライフイベントを乗り越えていくために必要なのが「お金」です。ただ、日々の生活に追われていると、いざという時のための「マネープラン」を考えていないケースがほとんどではないでしょうか。
Money&You取締役でファイナンシャルプランナーの高山一恵氏の連載「人生100年のマネー相談」。今回は、世帯年収1200万円のパワーカップル家族が予定外の3人目の妊娠で将来のマネープランが不安になり、相談に来た事例をご紹介します。（JBpress）

（高山 一恵：Money&You取締役、ファイナンシャルプランナー）

（注：相談者のプライバシーに配慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください）

　今回ご相談にやってきたのは、夫婦共に正社員で働く40代のCさん一家。中学生の息子さんと小学生の娘さんの4人家族です。世帯年収は1200万円、まさにパワーカップルのCさんご一家ですが、予定外に奥様が3人目のお子さんを妊娠されたとのこと。うれしい半面、今後のマネープランが不安になったそうです。

予定外の3人目の妊娠

　Cさんご一家は都内の駅近マンションに住んでおり、お子さんの教育にも力を入れています。中学生の息子さんは都内の有名私立中学に進学、小学生の娘さんも私立中学を受験する予定で大手塾に通っています。

　このまま生活していくのだろうと思っていたところ、奥様が3人目のお子さんを妊娠。とても喜ばしいことではあるのですが、予定していなかったとのことで将来のマネープランに不安を抱いてしまったとのことです。

　というのも、世帯年収は1200万円あるものの、高額の住宅ローンや教育費などが家計を圧迫しており、高収入の割には家計に余裕がありません。子供が1人増えると、今の生活を維持する前提なら上の子供2人と同じように教育にもお金がかかります。心配になるのも納得です。

　実は、そこには世帯年収が高い家庭が陥りやすい「ワナ」が潜んでいます。