女子供を殺し犯し、ギャングの巣窟作る

 トランプ氏は、「根拠のないハイチ移民侮辱」発言を撤回するどころか、9月14日にラスベガスで行った演説では、さらに語気を強めて反移民スタンスを支持者に訴えた。

「大統領に返り咲いた1日目に不法移民全員を国外に追放する」

「奴らは米国人の仕事を奪い、女性をレイプし、女性や子供を殺害し、性転換手術を受け、アパートを乗っ取り、犯罪者の巣窟を作っている。そして米国を支配しようとしている」

「国外追放の手始めはオハイオ州の移民の巣窟征伐だ」

 民主党系メディアのベテラン記者は、トランプ氏の胸の内をこう読み解く。

「ハリス氏の父親はカリブ海のジャマイカ出身。ジャマイカとハイチとは目と鼻の先」

「同じカリブ海の黒人だ。トランプ氏がハイチ系移民を目の敵にして叩くのは、ハリス氏の出自を野蛮で粗野な移民というレッテルを貼る狙いがあるのだろう」

「それにアフリカ系黒人とカリブ海系黒人との間にはある種の乖離がある。黒人同士を分断させ、黒人票をハリス氏から引きはがす高等作戦だ」

「嘘でも何でも構わないのだ」