なおパイレーツのオニール・クルーズはドミニカ共和国出身の25歳の外野手で、身長2m、抜群の身体能力でトップクラスの選手になることが確実視されているが、走塁中に捕手と交錯して骨折して昨年は戦線離脱。過去には飲酒運転で逮捕されるなど、ポテンシャルを開花させていない印象だ。

100回打席に立てば13.4本はホームラン性の当たりを生む大谷

 さらに「バレルゾーン」に飛んだ打球の、全打席に占める割合。

ジャッジ(ヤンキース) 14.4%
大谷翔平(ドジャース) 13.4%
ソト(ヤンキース) 13.2%
スタントン(ヤンキース) 13.0%
ウィットJr.(ロイヤルズ) 11.1%

 大谷は100回打席に立てば、13.4本くらいは「ホームランになってもおかしくない打球」を打っているのだ。ア・リーグとナ・リーグの本塁打王であるジャッジと大谷翔平がトップ2にいるのは納得できる。またこのデータを見れば「スタットキャスト」の信ぴょう性がわかるというものだ。

 ちなみにカブスの鈴木誠也は、「Exit Velocity」のMAXは、115.0MPH(185.1km/h)で26位、レッドソックスの吉田正尚は111.1MPH(178.8km/h)で117位だ。

 もちろん、他の要素はあるにしても「スタットキャスト」のデータは、MLBの打者成績と密接にかかわっていることがわかる。

 反対に言えばスタットキャストで大きな数字が出れば、その選手は大いに期待していいということなのだ。