駐日中国大使「日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」

 中国の立場はさらに明確だ。呉江浩・駐日中国大使は5月、都内の在日中国大使館で開いた座談会で「台湾の間近の島々で攻撃型武器を配備するのは誰なのか。日本という国が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と警告した。

中国の呉江浩・駐日大使。今年5月、「日本が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば日本の民衆が火の中に連れ込まれることになる」と発言した(写真:つのだよしお/アフロ)
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 米中央情報局(CIA)のビル・バーンズ長官はFT紙主催のイベント(9月7日)で「CIAが中国に割いている資金は過去3年間で3倍になり、CIA予算の20パーセントに達した。無用の誤解を避けるため、この1年間に2度中国を訪れた」と語っている。

 近年、米国は台湾の防衛能力を強化するため、台湾における特殊部隊のプレゼンスを拡大してきた。台湾を支援する米国の広範な戦略の一環だ。米陸軍特殊部隊群(通称:グリーンベレー)は昨年から台湾の主要基地に常駐し、継続的に訓練を行うようになった。

 軍事用ドローンなど先端技術の使用訓練を実施。大規模な防衛戦略と金門や澎湖といった台湾の最前線の島々における局地的なゲリラ戦術の両方が含まれる。また、米軍の兵器システムや戦略に台湾軍を慣れさせるための共同訓練も行われている。