3.なぜ日本の領空まで侵入・接近したのか
米国の研究者・作家であるマーク・A・ストークス氏が『Project 2049 institute』で発表した「The PLA General Staff Department Third Department Second Bureau」(2015年7月27日)によれば、中国には、黒竜江省、上海、香港、雲南に、「像の檻」とも呼ばれる大型の電波・電子情報収集アンテナとそれを運用する組織がある。
この種のアンテナが4か所あるということは、米軍や自衛隊から発せられる電波情報を収集しているとみてよい。
しかし、中国の電波情報機関の位置と日本・台湾・韓国との距離を考えると、長距離通信の電波だけしか取ることはできない。
そこで、中国の情報機関はレーダー波など、中国には届かない通信電子情報や短距離通信をとるために、日本に接近する必要があった。
図 中国の電波情報収集機関と情報収集イメージ
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