「台南宣言」を読み上げる台南市議会の邱莉莉議長=7月29日、台湾・台南市で(筆者撮影)
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(ジャーナリスト・吉村剛史)

「地域には地域で」ということか。

 7月29日、台湾・台南市で第10回「日台交流サミット」が開催され、日台の地方議員ら約700人が交流、日台連携を促進する宣言を採択した。

 ところがその背後を衝くように、中国・福建省のトップが沖縄を初訪問し、日台交流サミット当日に玉城デニー知事と会談。両地域間の交流促進姿勢を確認し合った。玉城知事が掲げる沖縄県独自の「地域外交」を逆手に取り、日台交流をけん制する格好となった。

盛大に開かれた日台交流サミット

「日台交流サミット」は日本と台湾の地方議員らで日台交流の促進を模索する催しだ。2015年に金沢市で初めて開催されて以降、毎年開催されており、昨年の仙台市に続いて今年は台南市が会場になった。台湾での開催は2018年の高雄市での開催以来2回目となる。

 今回は第10回という節目にあたったため、日本から台南市を訪れた地方議員らの数は地方自治体の約50議会の議員や友好団体幹部など430人以上にものぼった。2018年の300人を大幅に上回る人数だ。

 迎える台湾側も15の県・市議会の議員100人以上をはじめ友好団体メンバーらが出席し、全体で約700人が交流した。

少年少女の太鼓のパフォーマンスで出迎えられた日本の地方議員ら=7月29日、台湾・台南市で(筆者撮影)
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