足下ではなく遠くを見ろ
藤野氏:日経平均10万円は決して強気ではないのです。実際、日経平均はデフレ下だったこの10年間でさえ約3倍になっています。この大局観がとても重要です。
よく個人投資家と話す中で、「みなさん日経平均株価は3倍になったから資産も3倍になっていますよね?」と聞くと、みなさん「…」となります。なぜかというと、多くの人がマーケットを見て売ったり買ったりしているからです。価格が下がっても上がっても、不安になるからつい売買をするのです。
もちろん中級者、上級者になると相場を見てリズムをつけて売買をしますし、僕らもそうして運用しているので売買自体を否定するわけではありません。
ただ、これまで述べてきた理由から「日経平均10万円の道」を考えると、日々の市場の上げ下げやニュースなど目先のことに一喜一憂しないで長期的なビジョンを持ち、行くべき方向性に賭けた方が良いということです。足下でなくもっと遠くで動くものを見えるかどうかが、深く大きく儲けるために重要なことだと思います。