「米国の政治マシンの停滞、硬直化、活力の欠如の現れ」

「ジェロントクラシーは米国政治の若返りが進まない問題を反映している。民主党にも共和党にも有能な人材がいるのは間違いないが、現在の政党文化では彼らが頭角を現すのは難しい。これは明らかに米国の政治マシンの停滞、硬直化、活力の欠如の現れだ」という。

 バイデン氏のあまりの低調さに、米紙ニューヨーク・タイムズ(6月27日)は「民主党は浮足立っている」と報じた。「バイデン氏の支離滅裂なパフォーマンスは民主党議員の間にパニックを引き起こし、彼が大統領候補になるべきかどうかの議論を再燃させた」

テレビ討論会でのバイデン氏のあまりに酷い話しぶりは民主党員を落胆させた(写真:AP/アフロ)
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 共和党の「新世代のリーダー」と自らを売り込んだものの、大統領候補指名争いから3月に撤退したニッキー・ヘイリー元国連大使(52)はトランプ氏とバイデン氏を米映画『ラブリー・オールドメン』(原題はGrumpy Old Men=不機嫌な年老いた男たち)にたとえたことがある。

 気難しい年老いたライバル関係にある2人の男が何かにつけて衝突するドタバタのロマンティック・コメディだ。ヘイリー氏は高齢によるつまずき、トランプ氏とバイデン氏の精神的混乱を取り上げ、75歳以上の候補者のメンタル能力テストを呼びかけてきた。