トランプの副大統領候補者が判明、注目は中西部出身の新進気鋭バンス
そのほかにも異色の実力者ずらり、決め手は集金力と忠誠心
2024.6.16(日)
高濱 賛
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党内屈指の軍事外交通サビオは反中国強硬派
キューバ系2世のサビオ氏は、2016年の大統領予備選に立候補し、全米的にも名前は通っている。
トランプ氏はサビオ氏を「リトル・マリオ」(ちっぽけなマリオ)と徹底的に見くびり、予備選途中で蹴落とした経緯がある。
今は良好な関係にある。
現在、上院の銀行・住宅・都市問題委員会、商業・科学・運輸委員会(コミュニケーション・メディア・ブロードバンド小委員会委員長)で強い発言権を持つ一方、情報委員会の委員長、副委員長を歴任、軍事外交面では党内屈指の外交通であり、反中国強硬派として知られている。
トランプ氏は外交問題ではサビオ氏の助言を受けているという。
トランプ氏としては、キューバ系はじめラティーノ票の獲得をサビオ氏に期待している。
(en.wikipedia.org/wiki/Marco_Rubio)
もう一人の最有力候補、バーガム氏はノースダコタ州知事3期目だが、全米的にはあまり知られていない。
「プロビジネス猛者」で、大口献金を集められる集金力はトランプ氏にとっては魅力だ。
すでに「トランプ・バーガム正副大統領」が実現すれば、その日に50万ドルの献金をするという億万長者も出ている。
だが、大統領選で集票力をどれだけ発揮できるかどうかは疑問視されている。
とすれば、総合力でトランプ氏が「最有力候補」3人のうち、誰を指名するか。
実力者のルビオ氏か、新進気鋭のバンス氏か。「バンス氏なら一大旋風を巻き起こすかもしれない」(共和党戦略担当者)。