被害者はなぜ「事件化」を望まなかったか?

 事実、「盗撮」案件とともに「本田告発」で指摘されていた、巡回連絡簿を悪用したストーカー事件については、今年2月に入って被害女性が突然「事件化を望まない意向」を示しました。

 このため立件されず、報道発表されない内内の処分だけで、幕引きされています。

 これにも一定の留保をつけておく必要があるでしょう。

 本件が明るみに出たのは、被害女性が「昨年暮れになって交際相手に被害を相談することにした」「この『交際相手』が加害者の同業者、つまり警察官だったことで、事件は県警の知るところ」となっていることに注目する必要があります。

 事件が明るみに出たのは、被害者の身内側に警官がいたからでした。

 いま事件が微妙に幕引きされた事実を見るとき「被害者女性の身内」側、「交際相手の警官」と相談しなかったわけがありません。

 この「交際相手の警官」もまた、警察組織の中の人間ですから、上からいろいろ働きかけがあれば・・・。

 この可能性も、検討されてよいと思います。