次に分割するのはどの会社か?
東証プライムでも、いまだに最低購入価格が50万円超の銘柄は残る。空気圧機器を製造し、工場自動化や半導体装置銘柄としても人気が高いSMCは800万円超だ。
こうした企業にとっては、大手企業の相次ぐ株式分割の表明や東証の要請文が圧力になっている。ある機械メーカーは5月の決算時に「後の株式市場の動向と当社の株価や株主構成の推移等を総合的に勘案し、慎重に検討してまいりたいと考えております」とのリリースを出した。未実施企業は「検討はしている」という姿勢を示さざるを得なくなっている。
なお、少額で株主になれる制度としては、10株単位で取引できる「株式ミニ投資」や、1株単位から取引できる「単元未満株投資」などがある。制度によっては、議決権が行使できない、株主優待を受けられないといったデメリットもあることには注意したい。