(2)攻撃目標

 さて、イランの核関連施設は下図3のとおりである。

 ナタンズ(ウラン濃縮施設)、アラク(重水炉建設中及び将来のプルトニウム生産拠点)、イスファハン(ウラン転換施設)(注1)の 3か所が主要な攻撃目標となるであろう。

 この中でも、ウラン濃縮のための遠心分離装置があるナタンズが最も重要な攻撃目標である。ナタンズだけを攻撃目標とすることも考えられる。

(注1)ウラン転換施設とは、天然ウラン精鉱(イエローケーキ)を6フッ化ウランに精錬する施設である。

図3:イランの核関連施設

出典:日本原子力研究開発機構2015年