イスラエル「人質解放合意が停戦の絶対条件」
北部のガザ市では2月末、援助物資に殺到した市民115人が死亡する事件が発生しました。イスラエル軍が発砲した疑いがあり、後ろ盾となっているバイデン米政権も批判の矢面に立たされています。
これを受け、米政府は米軍機を使ってガザ上空から人道支援物資の投下を始めましたが、とても十分な量とは言えません。そのため、「イスラエルへの軍事支援をやめ、停戦させるのが先だ」という批判を浴びる結果となっています。
ラマダン中の停戦を目指すイスラエルとハマスの交渉はどうなるのでしょうか。イスラエルにとっては、ハマスとの停戦は人質の解放が絶対的な条件です。ラマダンまでに人質解放が約束されなければ、ラファを攻撃する姿勢を変えてはいません。
イスラエルのネタニヤフ首相は「戦闘の継続なくして人質の解放はない」として強硬姿勢を貫いてきました。しかし、今も130人余りが捕らわれたまま。人質解放の道筋を一向に示すことができず、国内でも批判が強まってきました。
仮に双方が歩み寄って合意に至ったとしても、どこまで停戦が継続するかは予断を許しません。