米下院情報委員会のマイク・ターナー委員長(共和党)は2月14日、X(旧ツイッター)に「本日、下院情報委員会はすべての下院議員に深刻な国家安全保障上の脅威に関する情報を知ることができるようにする。私はジョー・バイデン大統領に対してこの脅威に関するすべての情報について機密解除するよう求めた」と投稿した。
ロシアは核兵器を地球に落とすのではなく、人工衛星に使用する
ロシアの宇宙核兵器開発に関する機密情報だ。ホワイトハウス当局者はロシアの重要な情報源を失うと激怒したが、ターナー委員長は米議会、政府、米国の同盟国が脅威に対処するためオープンに議論できるようにするのが目的だと言う。米民放TVネットワーク、ABCは同日「ロシアは核兵器を地球に落とすのではなく、人工衛星に使用する恐れがある」と伝えた。
議会審議に詳しい2人が情報源だ。そのうちの1人は「非常に気になることであり、センシティブで重大な問題だ」と注意を呼びかけている。ウクライナやイスラエルへの緊急支援法案でバイデン政権と対立するマイク・ジョンソン下院議長(共和党)は「機密扱いされるすべての事項と同様にこの問題にも協力して取り組む」考えを表明した。
米上院は2月13日、70対29の賛成多数でウクライナ、イスラエル、台湾への953億ドル(約14兆円)の緊急支援法案を可決。しかし下院は分裂する共和党が抵抗し、法案は否決の危機に瀕している。バイデン氏の記憶は「著しく限られている」(ロバート・ハー特別検察官)と衝撃的な事実が明らかになる中、バイデン政権への揺さぶりは一段と強まっている。