高年収であっても危険な香り

 数は少ないですが、1000万円を超える高年収の会員もいます(自己申告制なので虚偽もありえますが、年収を証明できる書類を出して信頼性を担保できるオプションもあります)。ただ、こういう人は、アプローチしてくる女性をかなり上から目線で選別する傾向があるように思います。

 もちろん女性側だって似たようなことをしているわけですが、それ以上になんというか、裏になにか潜んでいるような闇を感じるのです。例えば年収2000万円超の専門職の男性のプロフィールには「お相手には家にずっといて、ニコニコと笑っていてくれればいいです」と書かれていました。どんなお人柄かは交流がなかったのでわかりませんが、言い知れぬ息苦しさと見えない何かに縛り付けられるような感じがしました。これは現代の女性なら共感していただけるのでは?

 高年収であっても支出が多くて実態は火の車ということもあります。大事なのは可処分所得です。自由になるお金を相手のために使える人なのか、使う人なのかは数値だけではわかりません。

 一方年収が200万円台であっても、資産が十分あるので経済的には悠々自適という人もいます。

 年収や資産が十分でないとしても、将来にわたって2人の年金を合わせて暮らしていけるだけの額があれば、それで十分な気もします。何を望んでいるのか突き詰めてみると、物理的に余裕のある暮らし(もちろん、それもいいとは思います)よりも、相性がよくおだやかな時間を過ごせる、精神的に余裕のある暮らしを望む人が多いのではないでしょうか。

さすがに“年金ゼロ”はキビシイ

 ここまでは主に女性側からの年収問題を見てきましたが、男性側からはどうでしょうか。