(河崎 環:コラムニスト)
アラサー女子の本音「婚活は戦場」
限界アラサー女子が言った。
「河崎さん、20代からの仲良し女ともだちグループって、やっぱり30手前くらいから変な空気になりますよね。彼氏ができたり結婚したり、人の幸せ(結婚式)にご祝儀出しながら悪口言ったり、みんなの前でハッピー絶頂で結婚式挙げたほうも結局どっちかの浮気で別れたとか再婚するとか、だんだん疎遠になっていきますよね・・・」
「ほほう、貴女もそういうお年頃になりましたか」。私はほくそ笑む。
そう、「仲良し女ともだち」なんて、お互いお年頃になった途端に見事な空中分解を見せる人間関係である(と聞いたことがある)。誰か一人に彼氏ができて、女子の飲み会調整で「ごめーん、今回は見送らせて」と言い始めたらそれが合図、終わりの始まりだ。結婚が視野に入った瞬間、女同士の絆なんてもんは一瞬でブチリと千切れてバラバラに散っていくのである。
イチ抜けした女は言うものだ。「え? 私はいつまでもみんな、それぞれに置かれた状況で仲良しでいられると思ってたけど?」。あなたも置かれた場所で咲きなさい、って、どこの神目線なんでしょうかそれは。そんな余裕発言をハッピーウェディングソングをBGMにぶちかまし、「みんな、式、来てくれるよね?」と微笑みながら、これまでさんざん男や世間の悪口を共有し合ってきた仲間を、自分の晴れ姿を見せつけるセレモニーのモブ(その他大勢)にする、そんな恐ろしく理不尽な展開を平気で決行するのが「仲良し女ともだちグループ」である。