クマが里に下りる理由

 クマによる被害が目立った2023年。環境省によれば、4月から11月までの8カ月にクマに襲われた人は212人と、統計を取り始めて以来、最多を記録した。北海道の道東で“怪物”と呼ばれたヒグマ「OSO18」、あるいは市街地周辺で暮らし、街中に出没する「アーバンベア」などの言葉を見た読者も多いのではないだろうか。

 クマが増加している要因はエサとなるドングリの凶作だが、高齢化・過疎化による里山の荒廃やハンターの減少に伴う個体数の増加など、様々な要因が絡み合っており、ドングリを山に撒けば解決するような話ではない。高齢化と人口減少は日本に様々な課題を突きつけているが、野生生物との共存も、そんな課題の一つである。(作画:田楽庵、文:蛙)

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【田楽庵】
フリーランスイラストレーター/漫画家。
東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。別名義で週刊少年ジャンプ+(集英社)にて新人賞受賞・掲載歴あり。

【蛙】
編集者/ジャーナリスト
東京都生まれ。大手メディアで記者や編集者を歴任した後、独立。